故事についてです。
2007/11/30 日記<故事>
故事
故事(こじ)とは、中国の古典を起源として、昔から伝えられてきた教訓話やいわれのことをいう。故事をもとにした漢字数文字からなる慣用句を、故事成語(こじせいご)や故事成句(こじせいく)と言う。一部は和語に置き換えられて、ことわざに成っている場合がある。「推敲」や「矛盾」などは特に有名である。
主な故事
漁夫の利
2つの勢力が1つの事柄について争っている間に、第三者が利益を得てしまうこと。「鷸蚌(いつぼう)の争い」ともいう。鷸(しぎ)と蚌(はまぐり)が争いあい、両者とも漁師に捕まったという比喩が元になっている(出典:戦国策・燕策上)。
推敲
唐の都長安に、科挙(官吏の登用試験)を受けるためにはるばるやってきた賈島は、乗っているロバの上で詩を作っていた。その途中、「僧は推す月下の門」という一句を口ずさんでから、「推す」のほかに「敲く」という語を思いついて迷ってしまった。彼は手綱をとるのも忘れ、手で門を押すまねをしたり、叩くまねをしたりしたが、なかなか決まらなかった。あまりにも夢中になっていたので、向こうから役人の行列がやってきたのにも気づかず、その中に突っ込んでしまった。さらに悪いことに、その行列は長安都知事、韓愈の行列であったため、その男はすぐに捕らえられ、韓愈の前に連れて行かれた。そこで彼は事の経緯をつぶさに申し立てた。優れた名文家であり、詩人でもあった韓愈は、賈島の話を聞き終わると、「それは『敲く』の方がいいだろう。」と言った。そして、二人は、馬を並べていきながら詩を論じ合った。
このことから「文章を書いた後、字句を良くするために何回も読んで練り直すこと」を「推敲」という。
矛盾
楚の国に、矛と盾を売るものがいた。その人は矛について「この矛はどんなに堅固な盾も突き通すことができる」といい、また盾については「この盾はどんなに鋭い矛でも突き通すことはできない」と売り口上を述べていた。そこでそれを聞いた客が「では、その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と聞き、売っていた人は返答に困ってしまった。
このことから「物事のつじつまが合わないこと」を「矛盾」という。(詳しい説明は矛盾を参照のこと。)
借虎威(虎の威を借る狐)
虎は多くの動物を求めてそれを食べる。ある時、狐を捕まえた。狐は「君は私を食べてはならない。天は私を百獣の王にしたのだ。私を食べればそれは天の命令に背くということだ。もし信じないのなら私は君の前を歩いてみよう。多くの動物は私を見て逃げないであるだろうか。」といった。虎は納得してそのまま狐について行った。獣はその姿をみて逃げ出した。虎は自分を恐れて逃げているとは思わず狐を恐れて皆逃げているのだと思った。
このことから、大したこともない者が、権力者などの威光をかさに来て威張ることを指すようになった。
関連項目
*四字熟語
慣用句
カルタ
熟語
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